キックオフミーティング開催!

Vol.1 株式会社スマートスタイル EnerpriseOSS事務局長 野津和也さん

第一回目はEnerpriseOSS事務局長の 野津和也さんにお話をお伺いしたいと思います。

本日はお忙しい中ありがとうございます。
それではさっそく質問に入らせていただきます。

 

――数あるオープンソースの中でMySQLに着目した理由は何ですか?

弊社は元々関西でWeb系のシステム開発を中心として活動していました。オープンソース基盤でのサービスを提供している中で、「OSS+エンタープライズ向けビジネス」を考えた時に国内で自社の特色を出したいと考え、数あるスタックの中からLAMPスタックに注目し、大規模なLAMPの案件を行っていく『LAMPプロジェクト』を2004年から開始致しました。
MySQLに着目したのは、LAMPプロジェクトの1つの技術をさらに深く掘り下げMySQL技術を追求したいという思いから、MySQL事業をスタートしました。

2004年当時、日本国内のオープンソースデータベースの業界では、PostgreSQLが9割、MySQLが1割という市場で、参考文献をあたってもPostgreSQL一色の時代でした。その頃我々は海外の事例に注目しており、米国や欧州を中心としMySQLが圧倒的なシェアを誇っていたにも関わらず、日本国内では評価が低かったので、今後MySQLは爆発的に大きくなる可能性があるのでは?と考えMySQLの市場に参入しました。

 

――それから拡大していったのですか?

・・・いや、それが苦労の連続でして(笑)
当時MySQLはスウェーデン本社の、ヨーロッパ発祥系のプロダクトでした。日本国内では企業がMySQLを利用するケースが少なかったのです。そこでMySQLの事業に関心をもつ主要企業が参集し日本MySQLパートナー会』を設立する運びとなりました。その会での主要な当時の活動はビジネス支援や啓蒙活動でした。様々な活動や取り組みを行った結果もあり徐々にMySQLが普及し始め、2007年ころには日本でのシェアが50%を超えMySQLのシェアが拡大し始め、我々がMySQL事業に参画してから数年後には毎年倍の割合で普及するプロダクトに進化しました。


――これからのMySQLの発展は?
MySQLは買収が相次ぎ、現在ではオラクル社のオペレーションになっています。今後に関しては大きくは3年後あたりからは様々な環境がかわる変わると思っています。オラクルからMySQL関連で提供されるサービスや製品に関してはオラクル色が強まりエンタープライズ環境で安心して利用できると思います。コミュニティ版についてはどこまで進化を続けていくのかは未知数ですが、ユーザー数も非常に多いので今後も利用されつつ新しい形を迎えるのがこの3年後なのではと考えています。

 

――11月28日に新たにMySQL保守サポートサービスをリリースされましたね?
はい。11月28日に弊社からMySQL保守サポートサービスのプレスリリースをさせていただきました。MySQLを利用されている多くの企業は、ランニングコストを抑えたいなどといった理由から保守サポートのないMySQLコミュニティ版の利用が多いのですが、その結果、MySQLのトラブル発生時、問題解決に時間を要してしまいビジネス機会の損失を生じさせたり、緊急障害対応で有償版サブスクリプションライセンスの購入により予定外のコストが発生するケースも見受けられるようになりました。
そこで弊社では、コストを重視する企業にも低価格で安心してMySQLの運用を行えるQ&Aサポート「MySQL保守サポートサービス」を提供することに致しました。今回我々のサービスはまずスタートアップの企業様に国内にお求めやすい価格帯でのサービスを提供し、中規模のお客様に対しては保守や簡易レポートの提供、また大規模なMySQLユーザーに対してオンサイトの保守や、DBの診断サービスというレポートを提供、これは将来的に安定する不安要素がないか、ハードウェアの性能を十分に活かせているかというような状況を確認できるMySQLの運用負荷状況が確認できるレポートを提供しており

スタートアップからハイエンド利用企業向けの3つの保守サービスを展開する事にしました。

 

――今回どれくらいの需要ユーザー数を見込んでいますか?
3つのサービスで、1年間で300ユーザーの契約を見込んでいます。


――突然ですが、事務局長の趣味を教えてください。
趣味は、ルアー釣りです。 海のルアー釣りにどっぷりはまっています。

 

――どのような種類の魚を釣るのでしょうか?
鯛、シーバス、根魚などが中心です。

 

――釣りをする場所はどこですか?
野津:ベースは実家がある島根県隠岐の島です。

 

――今年は何回くらい釣りに行かれたのですか?
今年は仕事の都合でお盆に1回しかいけない状況でした…

 

――では、来年はもっと・・・
来年も難しそうです。


――それでは事務局長としてEnterpriseOSSのお話を聞かせてください。
本年6月に『EnterpriseOSSビジネスパートナーズ』という組織を作らせて頂いて、OSS関係の著名な企業に参加して頂き、運営を開始しております。パートナーさんとの定例ミーティングの中で皆さんがOSSを取り扱ったビジネスという事に関しての共通点があり、ミーティングでは皆さんからの積極的な意見が出て、個人的にも会社的にも勉強になっております。正直なところ、設立当初はもっとドライな関係を想定していたのですが(笑)皆さんからもEnterpriseOSSに関して色々な取り組みなどを考えて頂いております。今後もパートナー同士の協業や協賛パートナーさんとの連携など、様々な取り組みを行っていく予定です。EOSSではお客様にいかにOSSをビジネスとして利用できるのか、使いやすい、使い勝手がいい、今までになかったものが提供できるようなサービスを展開していこうと考えておりますので、そのために必要なイベントや活動を続けていきたいと思います。


――EnterpriseOSS事務局スタッフに一言お願い致します!
今回のEnterpriseOSSの中で、Webスタッフが初めてOSSの世界に触れ、覗き込む世界となりましたが、当初はOSSについて、何もわからなかったと思うのですが、時間が経つにつれて少しOSSに対しての認識が出来ているのかなと感じております、まだまだ僕が思っている完成系には到達できていませんが・・・
今回の運営にあたり、一番重要なことは『OSSが好き』であるという事だと思いますのでより一層OSSを好きになってもらい、表現力を高め様々な情報を集めて皆さんによろこんでもらえるサイトにしていってほしいなと思いますので引き続きがんばりましょう。

はい!!頑張ります。

以上です。本日はどうもありがとうございました!!!