中居正広氏の行ってきた過去の女性蔑視と思われることによる性犯罪ともとれる行動は、今文春などにより、被被害者に代わって悪事の償いをさせられているような状況になりました。
被害者は、示談金の件もあり、あくまで中居氏の名前を出さず、フジテレビに対する憤りを述べている状況です。
フジテレビとは、示談関係にもないので、起きた事実を語ることは問題はないため、世間で言われるような示談金もらって、中身をばらすのは違反では?という部分には触れない範囲で話している印象です。
(内容とは関係ありませんが、過去にこちらで書いた記事をほぼそのままの文章でユーチューブを作ってあげているサイトがあります。
同じ内容に気づいた方は、こちらの記事が先でオリジナルになります。)
今回は、元裁判官 中村和典氏が、この問題を、法律目線で解析されており、新しい目線なのでご紹介します。
オリジナルサイトは後述します。
フジテレビは安全配慮義務違反をしてきている
今回文春で取り上げられたのが、事件翌日に渡邊渚さんがフジテレビの上司に相談をした内容です。
事件翌日に3人の上司と、医師に相談をしました。
最初はアナウンス室長、部長と医師、渡辺さんの4人で話し、その内容をさらに編成制作局長のところに持っていきました。
そのため3人の上司、一人の医師が相談内容を聞いていることになります。
相談したのは
アナウンス室長 宮道治郎事業局長
部長 佐々木恭子
編成制作局長 立松嗣章執行役員編成局長
まず、渡辺さんは、アナウンス部の上司に状況の説明をしました。
事態を重く受け止めてもらえるどころか、同じ女性の佐々木恭子部長は、「大変だったわね、ゆっくり休んだほうがいい」と、それだけだった。
なぜ問題に触れないのか、まったく守ってくれる様子はなかったそうだ。
次に今の内容を編成制作局長に持っていくと
「付き合っていたんじゃないの?」とあまりにも意外な反応に傷ついた。
付き合っていたら9000万円の示談をするはずがない。
この対応について、元裁判官 中村和典氏は法律面から切り込むと、
安全配慮義務違反
というものがフジテレビ側に考えられるという。
フジテレビは安全配慮義務違反をしていると弁護士は指摘
労働契約法5条
使用者は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体などの安全を確保しつつ労働することができるよう必要な配慮をするものとする。
つまり雇用者は、働く者に対し、心身共に安全を確保し安心して働ける環境を提供することが義務付けられている。
それが今回の対応には見られなかったため、違反行為とみられると中村氏は解説する。
今回に限らず、ほかの同僚も、同じような目にあったときフジテレビ内のコンプライアンス関連部署に、ラインの証拠を見せて訴えても、物的証拠でないから取り扱えないと相手にされていない。
これも違反行為だろう。
フジテレビの労働者への対応の不備点
問題を起こさない為の事前の対策がフジテレビに必要だった
事前措置
元局員の長谷川豊氏が、こういった接待要因として女子アナや、きれいな事務職の人たちが、古くからスポンサーや大物芸能人などの食事会に接待に使われてきたと証言している。
また実際そういう経験がある女優さんからの告発では、テレビ局員から会合の後半に、気に入ったみたいだからこの後一緒に行ける?と確認ラインが来て上納され、断り切れない場合もあるという。
また上納しようとしてる局員は、ほかの局員とバッティングしていないかの確認までしてくるというから、組織的に日常行われてる営業の一環だ。
もちろんこれで独占取材を取れたり仕事が契約できるわけだから営業としては必要な手立てだったし、またスポンサーや大物タレントも、接待されなれているため、接待されないと逆に契約断りかねない抜けれない悪循環だったのかもしれない。
いずれもこうした性上納に類似した会合を設定し断れない状況にしていた点に対して事前措置がされていなかったことが問題だ。
女子アナたちに「仕事の関係上仲良くなった方がいいから」といって誘うことは仕事上反響性で断れない状況を生んでいた。
こういうことを禁止もしくは中嶋氏を処分するなどの対応がフジテレビに必要だったと中村氏は指摘する。
せめて聞き取り調査をする必要があった。
また、ラインの証拠を出したにもかかわらず、「物証がないから取り扱えない」というのは安全配慮義務を果たしていないともいう。
問題発生後に適切な措置がフジテレビに必要だった
事後の措置
被害後の報告を受けたとき、佐々木恭子アナは、中嶋氏にはこのことは話さなかったといった。
これに対し、渡辺渚さんは「言えよ」と思たっという。
実際は中嶋氏、中居氏に聞き取り調査をする法的義務があったという。
このようにフジテレビ側には労働法上、多くの問題点が指摘される状態だ。
渡辺渚さんはフジテレビを訴えることが可能
示談は中居との間ではしているので、話せないことや訴えることはできないもの、フジテレビとはしていないので、改めてフジテレビを訴えることは可能だという。
ただし、本人は、今も心の状態が感知しているわけではないので、フジテレビと訴訟を起こすほどの気力もないと思われるし、今までのことはなかったように昔の普通の生活を取り戻そうとしてる最中なので、今からまたひと悶着をすることはもうないだろう。
他局も、この状況を受け、社内調査に乗り出しているという。
その副産物で多くの不倫関係などが暴かれたりしているそうだが、他局も、今はSNSの力が放送メディアよりも強いことを認識しており、自分たちがフジテレビのような危険にさらされないため、内部は大変だという。
佐々木恭子氏は現在部長でなく次長に
渡邊アナが事件後相談した3人は、みな現在は肩書が変わっています。
そのためその時板アナウンス部室長も、現在は違う人になっています。
そしてセクハラを訴えたときに佐々木恭子さんはアナウンス部の部長だったので、現時点の報道はほとんど佐々木さんの肩書がアナウンス部の部長ですが、現在は次長に出世しています。
この出世タイミングが、相談を受けた直後で、ネットで言われるのは、隠ぺいを理由の出世では?とささやかれています。
渡邊さんから相談を受けた2023年6月に出世したので、タイミングが良すぎます。
たまたまかもしれませんが、6月のような半端な時期にポジションの変更はよくあるのでしょうか。
佐々木アナは中居の件は相談を受けていて知ってると認めた
佐々木アナは今回の問題を突撃インタビューをした際、この件は相談を受け、その内容を聞いて知っていると認めていました。
今から1年半も前に確かにその事実を聞いて知っていたのに、最近まで中居に聞き取りもせず使い続けていたテレビ局側、テレビ局公認でこのようなことが行われ続けていたという事がはっきりしました。
悪しき習慣をなくすには、大きな改革、1から作り直すぐらいのことをしないと、長く続いたものを完全に消すことはできないだろう。
特に膿のほとんどは上層部にあるといわれるため、上層部を一掃して組織を作り直さないと、改革は難しいのかもしれないですね。