フジテレビ問題が取りざたされていますが、少しさかのぼってみよう。
伊藤詩織の性加害裁判を思えていますか。
これは、元TBSワシントン支局長記者・山口敬之氏に性暴力被害を受けたことを公表した当時就活中だった伊藤詩織さんが、就職相談として山口氏と会ったところ、食事中になぜか意識をなくし、気づいたらホテルで性被害にあっていた事件です。
数日はショックで家にこもったもの、警察に届けを出してからの、日本の警察は男社会であまりに酷い仕打ちをされるところから始まります。
日本の警察の対応などは女性に圧倒的不利なものであり、最終的に勝訴が認められるまでの長い4年間の戦いがありました。
TBS社員の伊藤詩織への性加害は、映画化されてアカデミー賞候補作品に
フジテレビもですが、TBS社員の性加害の映画化はアカデミー賞候補にまでなって世界的に有名な事件になっています。
さらにこの社員を菅元官房長官が裁判所に働きかけて無罪にしようとまでした政治家とテレビ局のつながりも証明しました。
女性が性加害を訴えたところで、今とはまだ社会の状況が古かった当時、警察は、全く取り合ってくれませんでした。
必死に事態を説明する様子をみて、警察が言った言葉が
「被害者らしくない」
???
被害者らしいとは何でしょうか?
しくしく泣いていれば被害者で、怒るとなって訴えると、「そんなショックも受けてない様子だから言いがかりじゃないか」ぐらいに思ったのでしょうか。
女は泣き寝入りさせられてきたのは、こういう勘違いをした男性が、司法にかかわる場面にいるからです。
伊藤詩織が性加害を受けた状況は
伊藤詩織さんは仕事を探している中で、たまたま知り合ったTBSテレビの山口敬之・ワシントン支局長にインターンとして働く機会がないかとメールで尋ね、東京で夕刻に会う約束をしました。
今は就職する前にインターンとして働くことが普通の為、就職したい会社などは、その会社に入った先輩などを通し相談に乗ってもらったり、インターンとして働く得るようにコネがあれば利用し働かせてもらうのは普通だ。
就職活動として頼ったのだが、連絡した結果食事をして話すことになった。
TBSの山口氏はほとんど食事を頼まず、伊藤さんはビールやワインなどを飲んだ。
「お酒には強い方」なのに、その日は気分が悪くなり、トイレで意識を失った。
気づいた時にはホテルでレイプされていた。
というものだ。
警察の対応
全力で逃げ出し、その後、落ち着いてから警察に言った。
警視庁高輪署で伊藤氏が最初に聞いた言葉は、「諦めろ」だったという。さらに
騒いだところで、友人や家族、同僚を失うかもしれず、自分の人生もキャリアも捨てることになるかもしれないから我慢しろと警察に言われたのだった。
それどころか、強く訴える姿を見てか、「被害者らしさが足りない」と警察に言われた。
君は被害者らしさが足りないね!
我慢しろ!
最終的には
そこでも伊藤詩織はあきらめず追及する中で、最終的には警察が出した答えは山口市が逮捕される必要があるというものだった。
ところが、当時菅義偉官房長官、のちに首相にまでなる人物が、近しい中村格警視庁刑事部長を使って山口氏を司法から守ると、阻止されることになる。
テレビ局と政治家はつながっている!
フジテレビどころか、TBSも、力やコネを使って、(当時)菅官房長官を動かして自分の性加害の罪を白紙にしようとしてきたのだ。
テレビ局と政治家がいかにつながっているかがわかる話だ。
検察は山口氏の準強姦容疑を嫌疑不十分として起訴を取り下げるが、伊藤氏は数々の音声や動画の証拠を出して、追求をやめず、最終的に勝訴となりました。
勝訴の理由
レイプ裁判の場合、過去の物的証拠を出すことは難しい。
物的証拠がなかったがこの裁判が4年の年月を経て、やっと勝訴となったのはなぜか。
この裁判では、
(1)飲食店を出た時点で伊藤さんが深く酒に酔った状態であったことについて山口さんも認めていた。
(2)伊藤さんは被害直後から友人などへ被害の詳細について一貫した供述をしていた。(一貫して言い分が変わらないことを弁護士も最重要と話している、松本人志裁判で相手女性の性加害を受けてから何年間も、話がぶれ倍事が真実である証拠と女性の弁護士は話していたが、ぶれない主張は真実と認める材料の一つだ)
(3)2人を乗せたタクシーの運転手の証言があった。
などの事情があり、裁判所はこれらの要素によって伊藤さんの性被害の供述は十分に裏付けられていると判断し、伊藤さんの供述は信用できるとしたのです。
最終的には、東京高裁は山口氏に対し332万円の賠償命令を下しました。
TBS社員の性加害は今やアカデミーショーノミネート
フジテレビの前にTBSも、こんな大きい不祥事があった。
さらに菅さんが隠蔽に力を隠していた。
TBSも第3者委員会入れて・・と話していますが、TBS社員のセクハラは、今やアカデミー賞映画だ!
まだこの裁判に茶々を付けたのが杉田水脈。
同じ女なのに自民党の杉田水脈が誹謗中傷し裁判負ける。
同じ女性なのに、伊藤詩織さんを応援しないで、同じ自民党を守ったのか、杉田水脈はいつもの誹謗中傷をしたため、伊藤詩織さんはわが勝訴しました。
松本人志にブーメラン
ワイドナショーでこの件を松本人志が取り上げたときのコメント
密室のことですしね、どういうやり取りがあって、どういう流れかはわからないですけど
後日、彼女のほうが “嫌だった” “納得してない” って、思いだすのが嫌になるっていうことは間違いないですよね。
そうなると男は謝るしかないですよね。
これはもう男は謝るしかないんですよ、そう言われる。
松本人志、あやまりましたか?
伊藤詩織性加害の勝訴は、今の性加害裁判の良い前例になっている
今まで、女性は泣き寝入りが普通だった。
レイプされて訴えるのはたった4%というデーターもある。
そのため、警察も甘く見ていて、そんなことしても無駄だし、あきらめろといった姿勢が普通の様だった。
最近は、女性側を擁護する姿勢が世論となってきたため、伊藤詩織さんの時代とは少し違うが、こういう前例ができたおかげの現在である。
心強く持って戦ってくれて、こういう一歩が、松本人志や中居正広を追い込む世論に育ってきたのだろう。
フジテレビ以外も、すでにテレビ局員の傲慢さはこれから暴かれていくのだろうか。